※Miotcraftでは、Modを入れて現実世界とゲームの世界を繋ぐため、本来はマルチサーバーもJava版で作る必要があります。
こちらでは、Miotcraft関係なく、完全にただの遊びの為に行った作業です。
複数人でMinecraftをやりたくて、マルチサーバーを立ててみました。
こちらの条件としては
・移動中もクラフトしたいので、PE(携帯)からもアクセスしたい。
・プレイ撮影もしたいので、PCからもアクセスしたい。
・社会人なので、そんなに毎日入らない。Realmsはそう考えると高い。
・自鯖専用PC買うのも高い
となると、選択肢は自然とVPSに。
Realmsを選ばずVPSを使うことで生じる弊害はSwitchからのアクセスができなくなることだけ。
(SwitchはIPからアクセスして入ることができないらしい。)
Switchからのアクセスが出来ないのは痛いですが、Realms借りるくらいなら…致し方なし。
VPSはUbuntuが入りさえすれば何でもよかったのですが、ここでもやはり月額定額かけるほど常時使うわけではない気がしたので、従量課金制のもので。
AWSは登録済みだったので、AWSを使うことにしました。
が、AWS+Bedrock版を解説しているサイトがなかったので、自分で試行錯誤。
こちらに健忘録を残しておきます。
AWSにMinecraftサーバー作成
下記サイトを参考にしました。
このサイトではJava版の構築を行っていますが、これをBedrock版にアレンジします。
EC2ダッシュボードへ
まずはAWSとクレジットカードを登録します。
(登録の仕方は他のサイト等をご覧ください。)
サービスから「EC2」を選択してください。

キーペアの作成
EC2ダッシュボードに移動できたら、まずはキーペアを作成します。
ネットワーク&セキュリティの項目から、「キーペア」を選択します。
キーペア管理画面に入ったら、「キーペアの作成」ボタンを押下してください。

キーペア名:任意(minecraftとか、awsbedrockとかでいいと思います。)
キーペア名を入力して「作成」ボタンを押下すると、秘密鍵のpemファイルをダウンロードできます。
これをご自身のPCの分かりやすいところに保存しておいてください。
後でサーバー操作するときに使います。
インスタンスの作成
秘密鍵の保存が完了したら、インスタンス項目の「インスタンス」に移動します。
「インスタンスの作成」ボタンを押下してください。

AMIはUbuntuのx86を選択します。

インスタンスタイプは、2人までならmicroで大丈夫でした。でも少々ラグあります。
無料枠あるし。
3,4人からsmall、10人以下ならmedium、10人超えたらlargeってイメージかな。
試してないので分かりませんが。
サーバー運用内容に合わせてインスタンスタイプを選択、「確認と作成」を押下してください。

いきなり最終ステップに入りますが、その前に一点だけ変更。
ポート開放の為に、セキュリティグループの編集が大事となってきます。
「セキュリティグループの編集」をクリックしてください。

下の画像のように設定してください。
・SSHでポート22:後ほどターミナルでサーバーをいじるので、その時にこのポートから入ります。
・UDPでポート19132:bedrock版での基本設定です。
設定したら「確認と作成」を押下します。

必須ではないですが、ステップ5のタグの設定も行っておくと、インスタンスが増えた時に区別しやすくなります。

「確認と作成」を押下すると、再度ステップ7の最終確認画面に戻るので、「起動」を押下してください。
その後下画面のようなポップアップが出ます。
先ほど作成したキーペアを選択してチェックを入れ、「インスタンスの作成」を押下します。

グローバルIPの割り当て
ネットワーク&セキュリティの項目から「Elastic IP」を選択。
「新しいアドレスの割り当て」か「Elastic IPアドレスの割り当て」というボタンがあるので押下してください。
AmazonのIPv4アドレスプールを選択して「割り当て」を押下します。

次の画面でアクションのドロップダウンから、Elastic IPアドレスの関連付けを選択します。

インスタンスで先ほど作ったインスタンスを選択、プライベートIPアドレスも選択して、「関連付ける」を押下してください。

これでAWSでの設定は完了です。
ターミナルからサーバー設定
ターミナルソフトはSSH接続できるものであればなんでも大丈夫です。
私はTera Termを使用しています。
Tera Termを起動したら、ホストには作成したIPv4グローバルアドレスを記入、SSHでポート22になっていることを確認して「OK」を押下します。

続いての画面では、ユーザ名を「ubuntu」、秘密鍵の項目で自分のローカルPCに保存しておいたpemファイルを指定してください。

これでAWSのUbuntuにログインできました。
MinecraftサーバーにMinecraftの世界をDL
公式から、UBUNTU用サーバーソフトウェアをDLします。
あとはずっとUbuntu上の操作です。
引き続きTeratermから操作していきます。
DLしてきたZipファイルをUbuntuにアップロードします。
Teratermの「ファイル」→「SSH SCP」を選択してください。

FromにDLしたZipファイルを指定して、「Send」を押下します。

これでルートにzipファイルがアップロードされます。(lsコマンドで確認してもよいでしょう。)
まっさらなUbuntuにはzip解凍ソフトもないので、解凍ソフトをDLします。
$ sudo apt install unzip

早速解凍します。
解凍過程がガーっと出てくれば成功です。
下記コマンドは、バージョンの数字をご自身がDLしたものに合わせてください。
$ unzip bedrock-server-1.13.0.34.zip

あとは、サーバーソフトをDLした時に一緒に入っていたマニュアル通りに起動コマンドを打てばOK
$ LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
しかし、この状態ではターミナルを閉じるとサーバーも動きを止めてしまいます。
デーモン化(バックグラウンド動作)させたい場合は、screenコマンドを追加して起動します。
$ LD_LIBRARY_PATH=. screen ./bedrock_server
あとは色々なワールドの設定ができるようですが(クリエイティブかサバイバルかなど)、それは後日色々試してみたいと思います。
下記ブログを参考にどうぞ。
他の端末からMinecraftサーバーにアクセス
作ったMinecraftサーバーにアクセスします。
例としてスマホのマイクラPEからの接続です。
ゲームをスタートしたら「サーバー」タブを開きます。
「サーバーを追加」を選択してください。
サーバー名:好きな名前
サーバーアドレス:AWSで設定したIPv4のアドレスです。
ポート:デフォルトの19132のままでOKです。
「保存」を押下してください。

サーバーで遊ぶためには、Microsoftアカウントが必要です。
ログイン画面になるので、ログインするか、新規作成してください。
ログインが完了すると、「外部サーバーに接続中」と出て、接続されるとワールドに入ることが出来るようになります。
